素朴な毎日、感じたこと、考えたこと、ひとりごと、備忘録
Posted by chika - 2009.04.12,Sun
この週末は、きっと忘れられない二日間。
土曜日は、お義兄さんと姉と野球観戦~楽天 vs. 西武戦~。
デーゲームでぽかぽか陽気、初めてちゃんと観たプロ野球は楽しかった。
ビールもうまい、おつまみもうまい、隣りのおっちゃんのコメントもおもろい。応援グッズを手にしながら、大きな声出して応援するのも快感。
残念ながら楽天負けてしまったけれど、選手のプレイが清々しくって気持がよかったなぁ。
野球観戦のあとは、場所をサンプラザに移動して、山崎まさよし氏のライブ。
数年前に観たときと変わらず、3人で楽しそうに演奏していて、すごく幸せな気持ちになる。
前よりかロックな印象。そしてパワーアップしてる!!!
アンコール後の怒涛の追い込みは素晴らしい。圧巻!最後の曲が終わらないうちに、歌手より先に客が帰るチュニジアとはまったく違う(笑)
涙出ちゃうくらいパワフルで愛を感じるライブだったなぁ。
そして今日は早起きをして舞台の当日券を求める列に並びました。
Team Nacs『下荒井兄弟の スプリング、ハズ、カム』という舞台。
無事チケットを買えて、初めてNacsの舞台を観ることができました。
2時間20分の間、なんど笑って、なんど泣いただろう。本当に素晴らしい!ブラボー!な時間でした。
目の前で、今まさに形作られていく芸術。
同じ空気を吸っている人たちが一生懸命に表現しているのは、すごく刺激になるね。
正直、羨ましい、って思いました。
わたしも全力で思いっきり生きようって、思いました。“これから”について悩んでいるので、かなり感じやすくなっているのかもしれません(笑)感じやすいお年頃なのです。
そんなこんなで元気タンク満タン、楽しい日本ライフを送っております。
追伸:
TSUTAYA≒天国。

土曜日は、お義兄さんと姉と野球観戦~楽天 vs. 西武戦~。
デーゲームでぽかぽか陽気、初めてちゃんと観たプロ野球は楽しかった。
ビールもうまい、おつまみもうまい、隣りのおっちゃんのコメントもおもろい。応援グッズを手にしながら、大きな声出して応援するのも快感。
残念ながら楽天負けてしまったけれど、選手のプレイが清々しくって気持がよかったなぁ。
野球観戦のあとは、場所をサンプラザに移動して、山崎まさよし氏のライブ。
数年前に観たときと変わらず、3人で楽しそうに演奏していて、すごく幸せな気持ちになる。
前よりかロックな印象。そしてパワーアップしてる!!!
アンコール後の怒涛の追い込みは素晴らしい。圧巻!最後の曲が終わらないうちに、歌手より先に客が帰るチュニジアとはまったく違う(笑)
涙出ちゃうくらいパワフルで愛を感じるライブだったなぁ。
そして今日は早起きをして舞台の当日券を求める列に並びました。
Team Nacs『下荒井兄弟の スプリング、ハズ、カム』という舞台。
無事チケットを買えて、初めてNacsの舞台を観ることができました。
2時間20分の間、なんど笑って、なんど泣いただろう。本当に素晴らしい!ブラボー!な時間でした。
目の前で、今まさに形作られていく芸術。
同じ空気を吸っている人たちが一生懸命に表現しているのは、すごく刺激になるね。
正直、羨ましい、って思いました。
わたしも全力で思いっきり生きようって、思いました。“これから”について悩んでいるので、かなり感じやすくなっているのかもしれません(笑)感じやすいお年頃なのです。
そんなこんなで元気タンク満タン、楽しい日本ライフを送っております。
追伸:
TSUTAYA≒天国。
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Posted by chika - 2008.12.11,Thu
ヒジュラ暦1429年の“羊の犠牲祭”は、西暦2008年の12月8日と9日に行われました。
そもそも犠牲祭は巡礼完了のお祝いとして、巡礼期間の最後に行われるもの。メッカへの巡礼はムスリムにとって最大の夢であり、希望であり、義務。
チュニジアの人々も一生のうちに一度は行きたいと思っているようですが、なかなかお金がなくって行けないようです。お金があったとしても、渡航ビザはお年寄りの人から出されるそうで、行けるのは年を取ってから、というのがチュニジアでは一般的。
この前の地中海沿岸国PCオリンピックで友達になったサウジアラビアの人たちは、先週の電話で「これから巡礼に行ってくるよ!」と言っていて、巡礼が身近にあるんだなぁ・・・と当たり前のことを不思議に感じました。チュニジアとはまた違ったムスリムの世界があるんだろうなぁ。興味アリ、だわ。
さて、チュニジアの犠牲祭。
今年はボスのお家に招待してもらって、アズィーズとオマルと過ごす犠牲祭です。
朝、お家にお邪魔すると、アズィーズがかわいくお出迎え。癒し~。

「アイードック・マブルーク」(犠牲祭おめでとう)と家族全員にビズ(ほっぺにチュー)&挨拶をして回ると、羊をしめるおじさん(お肉屋さん)登場。ボスファミリーは毎年3頭の羊をしめていて、今年も次々と羊がしめられていきます。美しい~。

ひと段落ついた頃を見計らって、バーべキューの時間。
バーベキュー将軍は、ボス。すべてを仕切って「あれ食え、これ食え」と指示を飛ばします。
小腸、レバー、睾丸、しっぽ、足の肉を炭火で焼いて、オリーブオイル&パセリ&レモンでモグモグ食べます。もともとお肉が大好きなアズィーズはニコニコ食べていて、いつもは食いしん坊なオマルは何故かご機嫌ななめであまり食べず。

そして遠くに住むボスのお兄さん家族も到着して、みんなでバーベキュー。家族だんらんって、いいなぁ。

お腹がいっぱいになったら、女性陣は内臓を洗います。3頭分の内臓は大変な量で、腰を屈めて冷たい水で洗うのは骨でした・・・。「来年の犠牲祭、チカはここに居ないのねぇ」と言われると、すごく寂しくって悲しい。
内臓洗いを終えると、すぐにエンソルターンという町(ガルディマウから30分ほど車で移動したところ)にある親戚のお家にご挨拶に向かいます。
エンソルターンは緑に囲まれた自然豊かなところで、子どもを育てるにはいい場所だなぁと思います。
牛、ニワトリ、羊、馬、やぎ、犬、猫がいて、じゃがいも、にんじん、レモン、みかんがとれる。
そんなエンソルターンを、アズィーズとデート。ドングリを拾ったり、キツネを見つけて二人で目を丸くしたり、鬼ごっこしたり。

というわけで、今年の犠牲祭はアズィーズ祭でした(笑)。
どうしよう、本当に恋してしまいそうだわ。23歳の年の差を超えられるかしら・・・?
そもそも犠牲祭は巡礼完了のお祝いとして、巡礼期間の最後に行われるもの。メッカへの巡礼はムスリムにとって最大の夢であり、希望であり、義務。
チュニジアの人々も一生のうちに一度は行きたいと思っているようですが、なかなかお金がなくって行けないようです。お金があったとしても、渡航ビザはお年寄りの人から出されるそうで、行けるのは年を取ってから、というのがチュニジアでは一般的。
この前の地中海沿岸国PCオリンピックで友達になったサウジアラビアの人たちは、先週の電話で「これから巡礼に行ってくるよ!」と言っていて、巡礼が身近にあるんだなぁ・・・と当たり前のことを不思議に感じました。チュニジアとはまた違ったムスリムの世界があるんだろうなぁ。興味アリ、だわ。
さて、チュニジアの犠牲祭。
今年はボスのお家に招待してもらって、アズィーズとオマルと過ごす犠牲祭です。
朝、お家にお邪魔すると、アズィーズがかわいくお出迎え。癒し~。
「アイードック・マブルーク」(犠牲祭おめでとう)と家族全員にビズ(ほっぺにチュー)&挨拶をして回ると、羊をしめるおじさん(お肉屋さん)登場。ボスファミリーは毎年3頭の羊をしめていて、今年も次々と羊がしめられていきます。美しい~。
ひと段落ついた頃を見計らって、バーべキューの時間。
バーベキュー将軍は、ボス。すべてを仕切って「あれ食え、これ食え」と指示を飛ばします。
小腸、レバー、睾丸、しっぽ、足の肉を炭火で焼いて、オリーブオイル&パセリ&レモンでモグモグ食べます。もともとお肉が大好きなアズィーズはニコニコ食べていて、いつもは食いしん坊なオマルは何故かご機嫌ななめであまり食べず。
そして遠くに住むボスのお兄さん家族も到着して、みんなでバーベキュー。家族だんらんって、いいなぁ。
お腹がいっぱいになったら、女性陣は内臓を洗います。3頭分の内臓は大変な量で、腰を屈めて冷たい水で洗うのは骨でした・・・。「来年の犠牲祭、チカはここに居ないのねぇ」と言われると、すごく寂しくって悲しい。
内臓洗いを終えると、すぐにエンソルターンという町(ガルディマウから30分ほど車で移動したところ)にある親戚のお家にご挨拶に向かいます。
エンソルターンは緑に囲まれた自然豊かなところで、子どもを育てるにはいい場所だなぁと思います。
牛、ニワトリ、羊、馬、やぎ、犬、猫がいて、じゃがいも、にんじん、レモン、みかんがとれる。
そんなエンソルターンを、アズィーズとデート。ドングリを拾ったり、キツネを見つけて二人で目を丸くしたり、鬼ごっこしたり。
というわけで、今年の犠牲祭はアズィーズ祭でした(笑)。
どうしよう、本当に恋してしまいそうだわ。23歳の年の差を超えられるかしら・・・?
Posted by chika - 2008.11.01,Sat
去る10月24日(金)、職場でキャラバン「日本人と楽しい時間を過ごそう!~バレエと音楽と日本文化の時間~」を開催しました!チュニジアで働く協力隊員全員(プラス専門家の奥様方など)、事務所長も忙しいなか集まってくれて、濃ゆ~い忘れがたい時間となりました。
全員揃っての練習が当日となってしまったので、リハはすごく真剣モード。同僚に音響と照明をお願いしていたので、彼らとのコンビネーションもぶっつけ本番!大丈夫かしら…?と不安を抱えつつ、ランチ&お化粧タイム。 人生で初めて、つけまつげ&王冠をつけました。テンションアップ!!写真が手元になくってアップできないのがもどかしい(入手次第アップしたひ)。女の子で密集してお化粧し合って、なんだか宝塚っぽくて楽しい。
予定時刻よりも30分遅れで、チュニジア青年のウェルカムダンスでキャラバンが幕開け。
その後、バレエ『Carmen』を全員で演じます。チュニジアにはバレエ隊員が3名いて、バレエの演目はキャラバンの目玉。

わたしはホストということで、目立つ役ももらえました!並んだ椅子の上に登って走って、マドンナポーズを決める振り付けがあったのだけれど、走ってる途中に椅子を壊してしまうというハプニングもあったりして(笑)。 共演者は笑いを堪えるの大変だし、ボスを見たら表情怖かったしで、これもまた思い出かしら。(下は、椅子を壊した直後の写真。恥ずかしそう…)

他のプログラムは、万華鏡や影絵の映像を流したり(白い天井にも映したら綺麗だった~)、ソーラン節やさくらさくらを踊ったり、浴衣試着会があったり、チュニジア青少年と一緒に花笠音頭を踊ったり…。
事務所との折衝、省庁・警察への連絡、プログラム作り、障害者施設への招待関連、同僚との打ち合わせ、宿泊所手配、会場設営、司会進行、翻訳、食事作り、精算作業など…。本当に仕事がたくさんあって、猫の手も借りたかった!
でも子ども達と同僚のリアクションがすごくよくって、公演の次の日にはたくさんの子ども達がわたしを待ち構えてくれました。
「バレエ初めて見たよ、習ってみたいよー」「影絵って、どうやるの?どうすれば、手で怪獣が作れるの?」「ソーラン節って、カラテのこと?」「あのピエロちゃんにもう一回会いたいよ!」「あんなにたくさんの日本人がチュニジアで働いてるんだね!」「日本語で挨拶したら、喜んでくれたよ!」「参加型のプログラムが素晴らしかったよ!」
みんな目がキラキラしてて、こういう機会を作れて本当に良かったなぁと、じ~ん。
一方「照明が暗かったね」「演目と演目の間の空白時間が長かったから、あれをなくせるといいね」「色々盛り込みすぎだったから、少し演目を減らしてもいいかもね」などのアドバイスもあり。
隊員のみんなの団結と協力がなかったら、チュニジア人同僚の支援がなかったら、成功しなかったよ、本当に。みんなに感謝です。
11月末には南部砂漠の町ドゥーズで、12月頭にはガフサで、キャラバン公演を行う予定。もっともっと練習して、かっこいい舞台を作るぞー!
全員揃っての練習が当日となってしまったので、リハはすごく真剣モード。同僚に音響と照明をお願いしていたので、彼らとのコンビネーションもぶっつけ本番!大丈夫かしら…?と不安を抱えつつ、ランチ&お化粧タイム。 人生で初めて、つけまつげ&王冠をつけました。テンションアップ!!写真が手元になくってアップできないのがもどかしい(入手次第アップしたひ)。女の子で密集してお化粧し合って、なんだか宝塚っぽくて楽しい。
予定時刻よりも30分遅れで、チュニジア青年のウェルカムダンスでキャラバンが幕開け。
その後、バレエ『Carmen』を全員で演じます。チュニジアにはバレエ隊員が3名いて、バレエの演目はキャラバンの目玉。
わたしはホストということで、目立つ役ももらえました!並んだ椅子の上に登って走って、マドンナポーズを決める振り付けがあったのだけれど、走ってる途中に椅子を壊してしまうというハプニングもあったりして(笑)。 共演者は笑いを堪えるの大変だし、ボスを見たら表情怖かったしで、これもまた思い出かしら。(下は、椅子を壊した直後の写真。恥ずかしそう…)
他のプログラムは、万華鏡や影絵の映像を流したり(白い天井にも映したら綺麗だった~)、ソーラン節やさくらさくらを踊ったり、浴衣試着会があったり、チュニジア青少年と一緒に花笠音頭を踊ったり…。
事務所との折衝、省庁・警察への連絡、プログラム作り、障害者施設への招待関連、同僚との打ち合わせ、宿泊所手配、会場設営、司会進行、翻訳、食事作り、精算作業など…。本当に仕事がたくさんあって、猫の手も借りたかった!
でも子ども達と同僚のリアクションがすごくよくって、公演の次の日にはたくさんの子ども達がわたしを待ち構えてくれました。
「バレエ初めて見たよ、習ってみたいよー」「影絵って、どうやるの?どうすれば、手で怪獣が作れるの?」「ソーラン節って、カラテのこと?」「あのピエロちゃんにもう一回会いたいよ!」「あんなにたくさんの日本人がチュニジアで働いてるんだね!」「日本語で挨拶したら、喜んでくれたよ!」「参加型のプログラムが素晴らしかったよ!」
みんな目がキラキラしてて、こういう機会を作れて本当に良かったなぁと、じ~ん。
一方「照明が暗かったね」「演目と演目の間の空白時間が長かったから、あれをなくせるといいね」「色々盛り込みすぎだったから、少し演目を減らしてもいいかもね」などのアドバイスもあり。
隊員のみんなの団結と協力がなかったら、チュニジア人同僚の支援がなかったら、成功しなかったよ、本当に。みんなに感謝です。
11月末には南部砂漠の町ドゥーズで、12月頭にはガフサで、キャラバン公演を行う予定。もっともっと練習して、かっこいい舞台を作るぞー!
Posted by chika - 2008.09.04,Thu
2008年9月1日、ラマダン月(断食)が始まりました。
イスラム暦でラマダン月は第9番目の月。・・・ということは、西暦9月1日とイスラム暦第9月1日がちょうど一致してる!こんなことって、数十年に一度のこと。興奮してチュニジア人に「すごいね!」って同意を求めたけれど、大してリアクションなし。こういうことは気にしないらしい。
ともあれこれから30日間、(日が出ている間のみ)飲食に始まって化粧やタバコ、欲に関する一切を我慢します。
ラマダンがいつから始まるかは、聖職者が月を見て決定するため、前夜にならないと分かりません。8月31日の夜21時、テレビ速報で「明日からラマダンです!」と発表され、町では大砲(正しい日本語が出てきません。よく運動会の開催の有無をボーンって音で知らせるでしょう?あれです)が鳴らされました。アラブの国々はたくさんありますが、月の形でラマダンを始めるため、国によっては8月31日に始まるところもあれば、9月2日に始まるところと様々。
8月下旬には、町も人もそわそわ。断食は宗教上の義務ではあるけれど、イベントとして楽しんでいるみたい。
マルシェにはラマダン用の食材がたくさん並ぶようになり、ラマダン期間中だけ作られるお菓子屋さんの屋台が組まれたり、パン屋さんではラマダン用のパン作りを始めたり。あ~、写真を載せられないのが残念。町が活気に満ちています。
そして家庭でもニワトリや羊をしめたり、肉の準備。
ボスの家ではヤギを、大家さんの家ではニワトリをしめました。頚動脈にナイフを入れるのは男性の仕事、処理をするのは女性の仕事。
今回驚いたのは、ニワトリの卵がどのようにして発生するかということ!
メスのニワトリのお腹を開けてみたら、レバーに隠れるようにして小さなつぶつぶがウワ~っと密集してる。ピンク色で、たらこのつぶつぶみたいな。これがどんどん大きくなって、白い殻の卵になるんですって。
大家さん一家は敬虔で、「神の素晴らしき御業、偉大なる神よ」と連呼してました。空も動物もわたしたち人間も、すべて神の素晴らしき御業なんだそうです(でも、進化論とどう折り合いをつけてるんだろう?ふとした疑問・・・)。
そんなこんなで、ラマダンです。
ボスの子どもたち(アズィーズとオマル)は、相変わらず可愛い。
アズィーズは「もっと食べなよ」と言って食べものをよそってくれるようになったし(まだ4歳なのに!)、オマルもキャッキャキャッキャしてて、もう可愛すぎるふたりです。彼らはまだ幼いのでもちろん断食はしませんが、大人の様子はしっかりと観察している模様。色々質問していて、大人も面倒くさがらずにきちんと説明して。微笑ましい。こうやってイスラムを学んでいくんだねぇ。
イスラム暦でラマダン月は第9番目の月。・・・ということは、西暦9月1日とイスラム暦第9月1日がちょうど一致してる!こんなことって、数十年に一度のこと。興奮してチュニジア人に「すごいね!」って同意を求めたけれど、大してリアクションなし。こういうことは気にしないらしい。
ともあれこれから30日間、(日が出ている間のみ)飲食に始まって化粧やタバコ、欲に関する一切を我慢します。
ラマダンがいつから始まるかは、聖職者が月を見て決定するため、前夜にならないと分かりません。8月31日の夜21時、テレビ速報で「明日からラマダンです!」と発表され、町では大砲(正しい日本語が出てきません。よく運動会の開催の有無をボーンって音で知らせるでしょう?あれです)が鳴らされました。アラブの国々はたくさんありますが、月の形でラマダンを始めるため、国によっては8月31日に始まるところもあれば、9月2日に始まるところと様々。
8月下旬には、町も人もそわそわ。断食は宗教上の義務ではあるけれど、イベントとして楽しんでいるみたい。
マルシェにはラマダン用の食材がたくさん並ぶようになり、ラマダン期間中だけ作られるお菓子屋さんの屋台が組まれたり、パン屋さんではラマダン用のパン作りを始めたり。あ~、写真を載せられないのが残念。町が活気に満ちています。
そして家庭でもニワトリや羊をしめたり、肉の準備。
ボスの家ではヤギを、大家さんの家ではニワトリをしめました。頚動脈にナイフを入れるのは男性の仕事、処理をするのは女性の仕事。
今回驚いたのは、ニワトリの卵がどのようにして発生するかということ!
メスのニワトリのお腹を開けてみたら、レバーに隠れるようにして小さなつぶつぶがウワ~っと密集してる。ピンク色で、たらこのつぶつぶみたいな。これがどんどん大きくなって、白い殻の卵になるんですって。
大家さん一家は敬虔で、「神の素晴らしき御業、偉大なる神よ」と連呼してました。空も動物もわたしたち人間も、すべて神の素晴らしき御業なんだそうです(でも、進化論とどう折り合いをつけてるんだろう?ふとした疑問・・・)。
そんなこんなで、ラマダンです。
ボスの子どもたち(アズィーズとオマル)は、相変わらず可愛い。
アズィーズは「もっと食べなよ」と言って食べものをよそってくれるようになったし(まだ4歳なのに!)、オマルもキャッキャキャッキャしてて、もう可愛すぎるふたりです。彼らはまだ幼いのでもちろん断食はしませんが、大人の様子はしっかりと観察している模様。色々質問していて、大人も面倒くさがらずにきちんと説明して。微笑ましい。こうやってイスラムを学んでいくんだねぇ。
Posted by chika - 2008.08.08,Fri
8月3日から5日間、ママの次女リムの結婚式がありました。
わたしにとって妹のようなお姉ちゃんのような友達のような存在のリム。泊まり込んで、お手伝い&観察の毎日でした。
1日目から4日目までは、花嫁と花婿はそれぞれの家庭で別々にパーティを開きます。
1日目(8月3日)、ヒジュラ暦第8月シャアバーンの1日目。新月の綺麗な夜にリムの結婚式が始まりました。

この日はヘンナを始める日。日本ではヘンナはヘアカラーとして有名ですが、チュニジアでは手足の装飾に使われます。ヘンナを水で練って手足に塗りつけ、そのまま6時間ほど置いておくと、皮膚が赤黒く着色。下の写真は、水で練る前のヘンナ(良質なヘンナが取れるガベス産)。

1日目は、花嫁がヘンナを施されるのをひたすら見て、爆音のなか踊る。22時から始まり、1時半終了。

2日目(8月4日)、美容院とハマーム(公衆浴場)とヘンナの日(ハマームに行くのは伝統的な結婚式のやり方で、今はあまり見かけません)。美容院から出てきた花嫁は怒り心頭のご様子。髪の毛を染めたのですが、気に入らなかった模様。
彼女をなだめてハマームに行き、家に戻って花嫁は2回目のヘンナ。色をより赤黒くするために、3回繰り返します。
花嫁が休んでる間も、家族は仕事が盛りだくさん。家の掃除に、食材の買出し。バケツ一杯のニンニクをむき、キロ単位のパセリを刻む。羊を1頭さばき、内臓の処理や頭の丸焼きをお手伝い。やることの多いこの日、お仕事が休みでよかった~。
夜は3回目のヘンナ。ヘンナをすると手足が動かせないので(歩けない、物が持てない)、すごいストレス。花嫁もお疲れモードのため、0時半にて早めに終了。

3日目(8月5日)、午後にスッカル(砂糖と水とレモンを煮詰めたカラメル)で、体中のむだ毛処理。全身真っ赤になりながら、痛みをこらえる花嫁。その後、ナクシャと言われる飾り(一見、刺青風の飾り。日が経つと消えていく)を胸や腰に描く。それもこれも初夜のため。イスラム教では、婚前交渉は禁忌事項(まぁ、守らない男性も多いのですが…)。そのため初夜は神聖で、花婿も花嫁も待ち焦がれた日です。南部地方では、初夜の次の日にシーツを親族に見せて処女を証明する伝統が残っているんだそう。そこまでいかなくとも、花婿は親族に花嫁が処女だった旨をこそっと伝えるんだそうです。
さてさて。夜は夜で、ロティーヤという花嫁のご近所さん、親戚を呼んでの大々的なパーティ。夕食を200食分作って振舞う(ここで昨日さばいた羊が振るまわれる)。お菓子やジュースも振舞って、もうてんてこ舞い。やることが終わったら着替えて、ひたすら踊る(もちろん花嫁も!)。3回のお色直し、1時半に終了。後片付けやら団欒やらで3時過ぎ就寝。


4日目(8月6日)、この日は何もなし。明日花嫁は嫁ぎ先に行ってしまうので、この日が家族水入らずの最後の夜。お邪魔せず。
5日目(8月7日)、この日は花嫁が嫁ぐ日。ウェディングドレスを着た花嫁を迎えに花婿がやって来るのを、みんなで踊って待ちます。

22時、花嫁と花婿の乗った車を先頭に、パーティ会場へ向かいます。場所は花婿の実家のあるブサーレムというところ(ガルディマウから車で1時間半)。感覚的に、日本の披露宴に近い感じ。ここでもひたすらに踊りまくります。


1時半にパーティが終了し、そのまま花嫁と花婿は新居(ハマメットという町)へ向かいます。家族とのしばしのお別れ。
彼女たちは数日ハマメットで過ごした後、スペインを旅行し、ジェルバ(国内)を旅行します。花婿がいい仕事をしてるために出来る贅沢。一般的な新婚旅行は国内で精一杯なので、皆から羨ましがられていました。
これまでいくつかの結婚式に参加してみて「なんで何日にも亘って式をするんだろう」とか「なんでこんなに深夜まで踊るんだろう?」とか不思議だったけれど、リムの結婚式に参加してみて、色々と感じ入るものがありました。
いつも誰かと一緒にいるチュニジア人は、花嫁の準備(ヘンナやナクシャ)までもパーティにしてしまう。
そしてアラブの結婚は花嫁花婿のためだけでなくって、親族のためだけでもなくって、コミュニティのためにも存在しているということ。新たな“家”の誕生をみんなが歓迎し、喜び、踊る。
それと踊るということは、おめでとうという気持ちを表現できる一番の手段なのかも。嬉しい気持ち、おめでとうという気持ち、そしてちょっぴり悲しい気持ちをかき消すために踊る。
いい経験をさせてもらいました。
そして式場からの帰り道、ものすごく星が綺麗で見惚れました。小さな星もよく見えて、流れ星もたくさん流れて。
あ~、リムの新しい人生が幸せと笑顔に満ちますように。
わたしにとって妹のようなお姉ちゃんのような友達のような存在のリム。泊まり込んで、お手伝い&観察の毎日でした。
1日目から4日目までは、花嫁と花婿はそれぞれの家庭で別々にパーティを開きます。
1日目(8月3日)、ヒジュラ暦第8月シャアバーンの1日目。新月の綺麗な夜にリムの結婚式が始まりました。
この日はヘンナを始める日。日本ではヘンナはヘアカラーとして有名ですが、チュニジアでは手足の装飾に使われます。ヘンナを水で練って手足に塗りつけ、そのまま6時間ほど置いておくと、皮膚が赤黒く着色。下の写真は、水で練る前のヘンナ(良質なヘンナが取れるガベス産)。
1日目は、花嫁がヘンナを施されるのをひたすら見て、爆音のなか踊る。22時から始まり、1時半終了。
* * * * *
2日目(8月4日)、美容院とハマーム(公衆浴場)とヘンナの日(ハマームに行くのは伝統的な結婚式のやり方で、今はあまり見かけません)。美容院から出てきた花嫁は怒り心頭のご様子。髪の毛を染めたのですが、気に入らなかった模様。
彼女をなだめてハマームに行き、家に戻って花嫁は2回目のヘンナ。色をより赤黒くするために、3回繰り返します。
花嫁が休んでる間も、家族は仕事が盛りだくさん。家の掃除に、食材の買出し。バケツ一杯のニンニクをむき、キロ単位のパセリを刻む。羊を1頭さばき、内臓の処理や頭の丸焼きをお手伝い。やることの多いこの日、お仕事が休みでよかった~。
夜は3回目のヘンナ。ヘンナをすると手足が動かせないので(歩けない、物が持てない)、すごいストレス。花嫁もお疲れモードのため、0時半にて早めに終了。
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3日目(8月5日)、午後にスッカル(砂糖と水とレモンを煮詰めたカラメル)で、体中のむだ毛処理。全身真っ赤になりながら、痛みをこらえる花嫁。その後、ナクシャと言われる飾り(一見、刺青風の飾り。日が経つと消えていく)を胸や腰に描く。それもこれも初夜のため。イスラム教では、婚前交渉は禁忌事項(まぁ、守らない男性も多いのですが…)。そのため初夜は神聖で、花婿も花嫁も待ち焦がれた日です。南部地方では、初夜の次の日にシーツを親族に見せて処女を証明する伝統が残っているんだそう。そこまでいかなくとも、花婿は親族に花嫁が処女だった旨をこそっと伝えるんだそうです。
さてさて。夜は夜で、ロティーヤという花嫁のご近所さん、親戚を呼んでの大々的なパーティ。夕食を200食分作って振舞う(ここで昨日さばいた羊が振るまわれる)。お菓子やジュースも振舞って、もうてんてこ舞い。やることが終わったら着替えて、ひたすら踊る(もちろん花嫁も!)。3回のお色直し、1時半に終了。後片付けやら団欒やらで3時過ぎ就寝。
* * * * *
4日目(8月6日)、この日は何もなし。明日花嫁は嫁ぎ先に行ってしまうので、この日が家族水入らずの最後の夜。お邪魔せず。
* * * * *
5日目(8月7日)、この日は花嫁が嫁ぐ日。ウェディングドレスを着た花嫁を迎えに花婿がやって来るのを、みんなで踊って待ちます。
22時、花嫁と花婿の乗った車を先頭に、パーティ会場へ向かいます。場所は花婿の実家のあるブサーレムというところ(ガルディマウから車で1時間半)。感覚的に、日本の披露宴に近い感じ。ここでもひたすらに踊りまくります。
1時半にパーティが終了し、そのまま花嫁と花婿は新居(ハマメットという町)へ向かいます。家族とのしばしのお別れ。
彼女たちは数日ハマメットで過ごした後、スペインを旅行し、ジェルバ(国内)を旅行します。花婿がいい仕事をしてるために出来る贅沢。一般的な新婚旅行は国内で精一杯なので、皆から羨ましがられていました。
* * * * *
これまでいくつかの結婚式に参加してみて「なんで何日にも亘って式をするんだろう」とか「なんでこんなに深夜まで踊るんだろう?」とか不思議だったけれど、リムの結婚式に参加してみて、色々と感じ入るものがありました。
いつも誰かと一緒にいるチュニジア人は、花嫁の準備(ヘンナやナクシャ)までもパーティにしてしまう。
そしてアラブの結婚は花嫁花婿のためだけでなくって、親族のためだけでもなくって、コミュニティのためにも存在しているということ。新たな“家”の誕生をみんなが歓迎し、喜び、踊る。
それと踊るということは、おめでとうという気持ちを表現できる一番の手段なのかも。嬉しい気持ち、おめでとうという気持ち、そしてちょっぴり悲しい気持ちをかき消すために踊る。
いい経験をさせてもらいました。
そして式場からの帰り道、ものすごく星が綺麗で見惚れました。小さな星もよく見えて、流れ星もたくさん流れて。
あ~、リムの新しい人生が幸せと笑顔に満ちますように。
Posted by chika - 2008.08.05,Tue
暑中お見舞い申し上げます。気がつけばもう8月ですね。
暑さ厳しき折、みなさまもご自愛くださいますよう。
さて、暑さでとろけそうなガルディマウで、7/25~31のあいだ夏祭りが開催されました。このフェスは青年・スポーツ省主催で、省職員であるボスが陣頭指揮を執っているため、青年の家関係者も手伝いに借り出されます。
今年はアルジェリア歌手3組、チュニジア歌手2組、チュニジア喜劇俳優1名を迎えての1週間。入場料は2.5~3ディナール(300円弱)で、他地域の夏祭りと比べても格安です。

ただ、去年と比べるとだ~いぶ観客数が減りました(もしかしたら半分くらいだったかもしれません)。
理由を聞くと、今年は結婚式が多いから(チュニジアの結婚式は22時~01時で、フェスと時間帯が一緒)とか、人気のドラマと時間がかぶるからとか。
でも、わたしは今年のプログラムがイマイチだったからじゃないかと思うなぁ。日本で言うならそんなに有名じゃない演歌歌手がやって来た!という感覚に近いかも・・・。去年は売り出し中の実力派歌手が多かったからなぁ。 現に、最終日の喜劇は超満員御礼!

この方はひとりで2時間の喜劇を演じる、リミーン・ナハディ氏。チュニジアでは知らない人はいない、チュニジア版:志村けん、といったところでしょうか。
チュニジアのおばちゃん達が、豚っ鼻になりながらヒーヒー笑っていました。舞台に釘付けの青少年たち、キラキラしてるね。

フェス中は、1日12時間労働!この暑さのなか、そんなに働く人は(働かせる人も!)いない!!キツかったわぁ。去年は何とか勢いで出来たけれど、勝手を知った今年は体が厳しかった。歳か??
でも最終日には隊員たちが遊びに来てくれて、パワーをくれたので乗り切れました。隊員になる子たちは、相手が喜ぶことを見つけて普通に出来る人が多い。見習いたいわ。
そしてフェスの次の日は首都チュニスで日本の自民党議員さんたちとの夕食会に参加(一応お仕事です)。なにより初めての日本大使館公邸でのお食事!お寿司!からすみ!カレー!てんぷら!疲れなんてどこへやら。 議員になる方は、吸引力がありますね。議員さんの開発に対する考え方はスケールが大きくって(ちょっと強引?!)、刺激や勉強になりました。
あらら、長文。しかもまとまってない・・・(苦笑)すみません。。
こまめに書くようにしよっと。
暑さ厳しき折、みなさまもご自愛くださいますよう。
さて、暑さでとろけそうなガルディマウで、7/25~31のあいだ夏祭りが開催されました。このフェスは青年・スポーツ省主催で、省職員であるボスが陣頭指揮を執っているため、青年の家関係者も手伝いに借り出されます。
今年はアルジェリア歌手3組、チュニジア歌手2組、チュニジア喜劇俳優1名を迎えての1週間。入場料は2.5~3ディナール(300円弱)で、他地域の夏祭りと比べても格安です。
ただ、去年と比べるとだ~いぶ観客数が減りました(もしかしたら半分くらいだったかもしれません)。
理由を聞くと、今年は結婚式が多いから(チュニジアの結婚式は22時~01時で、フェスと時間帯が一緒)とか、人気のドラマと時間がかぶるからとか。
でも、わたしは今年のプログラムがイマイチだったからじゃないかと思うなぁ。日本で言うならそんなに有名じゃない演歌歌手がやって来た!という感覚に近いかも・・・。去年は売り出し中の実力派歌手が多かったからなぁ。 現に、最終日の喜劇は超満員御礼!
この方はひとりで2時間の喜劇を演じる、リミーン・ナハディ氏。チュニジアでは知らない人はいない、チュニジア版:志村けん、といったところでしょうか。
チュニジアのおばちゃん達が、豚っ鼻になりながらヒーヒー笑っていました。舞台に釘付けの青少年たち、キラキラしてるね。
フェス中は、1日12時間労働!この暑さのなか、そんなに働く人は(働かせる人も!)いない!!キツかったわぁ。去年は何とか勢いで出来たけれど、勝手を知った今年は体が厳しかった。歳か??
でも最終日には隊員たちが遊びに来てくれて、パワーをくれたので乗り切れました。隊員になる子たちは、相手が喜ぶことを見つけて普通に出来る人が多い。見習いたいわ。
そしてフェスの次の日は首都チュニスで日本の自民党議員さんたちとの夕食会に参加(一応お仕事です)。なにより初めての日本大使館公邸でのお食事!お寿司!からすみ!カレー!てんぷら!疲れなんてどこへやら。 議員になる方は、吸引力がありますね。議員さんの開発に対する考え方はスケールが大きくって(ちょっと強引?!)、刺激や勉強になりました。
あらら、長文。しかもまとまってない・・・(苦笑)すみません。。
こまめに書くようにしよっと。
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