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素朴な毎日、感じたこと、考えたこと、ひとりごと、備忘録
Posted by - 2025.05.05,Mon
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Posted by chika - 2008.10.04,Sat
2008年9月5日から24日まで。
行って来ました、ヨーロッパ。舞い戻って来ました、チュニジアへ。
初秋のアンニュイなヨーロッパから、ラマダン(断食)真っ只中のチュニジアへ。

何を見て、何を感じたのか、備忘録程度にアップしてゆきたいと思います。
まずはイタリアから。
出発数時間前まで仕事関係でバタバタして後ろ髪引かれたけれど、やはり性格がいい加減だからか、出国しちゃったら気分は旅モード!徹夜明けのテンションも相まって、イエイ、ゴーゴー!ってなもんです。

チュニスから飛行機で1時間、ローマに到着。近い。時差もなし。
久々の海外旅行、初めてのヨーロッパとあって、興奮しっぱなし。街ひとつとっても洗練されていて、誰もわたしに注目しないし、野次も飛んでこない。思わず叫ぶ「自由だ!!」

滞在が3泊4日と限られていたため、ローマにあるいくつかの教会とヴァチカン市国に絞って観光。
1日目にいくつか教会をゆっくり訪問。荘厳で、きらびやかで、ミクロのレベルで豪華絢爛。口があんぐり。

(どうしてもイスラムと比較してしまうのだけれど)これら芸術は、きっとムスリムから見たら偶像崇拝。キリスト教は逆に推奨したからこそ、こういう芸術や技術の発展があった。そしてイスラムは文字や色の組み合わせの芸術が発展した。宗教の圧倒的な影響力を感じる。

2日目と3日目はヴァチカン市国へ(2日目にデジカメを購入したため、ここから写真があります!)



カトリック総本山、サン・ピエトロ大聖堂では、ちょうどミサに参列できました。学生時代に参列してたミサと全然雰囲気が違いました(当たり前か)。祈りが終わると、周囲の人々と「peace with you」と握手し合う。
ヴァチカン博物館では(その後ルーブルでも)、エジプト文明に何故かすごく心奪われる。

9月6日は、待ちに待ったマドンナのライブ!
ライブ開演は21時。ダフ屋がウロウロ。会場はサッカーも出来る大きな競技場(Stadio Olympico)。
18時前から、会場はDJライブで大盛り上がり。それも終わると、ウェーブが始まる。うまく端までウェーブが続けば大歓声、途中で止まるとブーイング(笑)。足を踏み鳴らしながら歌ったり、開演前はかなり熱い!

ニューアルバムの曲を中心に、どんどん歌いまくる先輩。カッコイイ・・・。
2006年のConfessionツアーよりもシンプルで、スケールは小さいものの、仕掛けが少ないぶん先輩を堪能できました。かっけーなぁ。「we can do anything!」のメッセージは今回も。ほんとにそんな気になるから不思議。先輩、ファンタジスタッス!

そんな旅の滑り出し。
つづく。
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Posted by chika - 2008.09.10,Wed
突然ですが、パリに来ています。
指定された国を旅行できる「任国外旅行制度」を利用して、9月5日よりイタリアはローマ、8日よりフランスはパリに来ております。25日にチュニジアへ戻る予定です(戻れるかしら・・・なんちて)。
初ヨーロッパの旅、まだ地に足がついていません(笑)。素晴らしすぎる!!こんな世界があったのね。繊細で、芸術的で、統一された街並み。大人になったもんだ。

気合い入れてお洒落して来たつもりだったのですが、日本人観光客を見て愕然。いくら着飾ったところで、自分の小汚さとガサツさは消えるものではありませんね・・・。やたらと中国人に中国語で話しかけられる、この切なさ。バックパックの安宿がお似合いだわ。

さて、ローマで安くデジカメを買えたので、写真もちょいちょい撮っています。
帰国後に写真も含めた旅行記をアップしたいと思います!
うきうきトラベリング!
Posted by chika - 2008.09.04,Thu
2008年9月1日、ラマダン月(断食)が始まりました。
イスラム暦でラマダン月は第9番目の月。・・・ということは、西暦9月1日とイスラム暦第9月1日がちょうど一致してる!こんなことって、数十年に一度のこと。興奮してチュニジア人に「すごいね!」って同意を求めたけれど、大してリアクションなし。こういうことは気にしないらしい。
ともあれこれから30日間、(日が出ている間のみ)飲食に始まって化粧やタバコ、欲に関する一切を我慢します。

ラマダンがいつから始まるかは、聖職者が月を見て決定するため、前夜にならないと分かりません。8月31日の夜21時、テレビ速報で「明日からラマダンです!」と発表され、町では大砲(正しい日本語が出てきません。よく運動会の開催の有無をボーンって音で知らせるでしょう?あれです)が鳴らされました。アラブの国々はたくさんありますが、月の形でラマダンを始めるため、国によっては8月31日に始まるところもあれば、9月2日に始まるところと様々。

8月下旬には、町も人もそわそわ。断食は宗教上の義務ではあるけれど、イベントとして楽しんでいるみたい。
マルシェにはラマダン用の食材がたくさん並ぶようになり、ラマダン期間中だけ作られるお菓子屋さんの屋台が組まれたり、パン屋さんではラマダン用のパン作りを始めたり。あ~、写真を載せられないのが残念。町が活気に満ちています。

そして家庭でもニワトリや羊をしめたり、肉の準備。
ボスの家ではヤギを、大家さんの家ではニワトリをしめました。頚動脈にナイフを入れるのは男性の仕事、処理をするのは女性の仕事。
今回驚いたのは、ニワトリの卵がどのようにして発生するかということ!
メスのニワトリのお腹を開けてみたら、レバーに隠れるようにして小さなつぶつぶがウワ~っと密集してる。ピンク色で、たらこのつぶつぶみたいな。これがどんどん大きくなって、白い殻の卵になるんですって。
大家さん一家は敬虔で、「神の素晴らしき御業、偉大なる神よ」と連呼してました。空も動物もわたしたち人間も、すべて神の素晴らしき御業なんだそうです(でも、進化論とどう折り合いをつけてるんだろう?ふとした疑問・・・)。

そんなこんなで、ラマダンです。
ボスの子どもたち(アズィーズとオマル)は、相変わらず可愛い。
アズィーズは「もっと食べなよ」と言って食べものをよそってくれるようになったし(まだ4歳なのに!)、オマルもキャッキャキャッキャしてて、もう可愛すぎるふたりです。彼らはまだ幼いのでもちろん断食はしませんが、大人の様子はしっかりと観察している模様。色々質問していて、大人も面倒くさがらずにきちんと説明して。微笑ましい。こうやってイスラムを学んでいくんだねぇ。
Posted by chika - 2008.08.25,Mon
夏休みに入り、早いもので10日が経ちました。
シニアボランティアご夫妻を自宅へ招待したり、首都でフリップ(古着屋)巡りをしたり、シニアボランティアのご家庭でご馳走になったり。これまで出来なかったことを思う存分やっていて、快感です。

8月20日~24日までは、同期隊員の住むマハディアという海辺の町にお邪魔してきました。
海のある風景は、やっぱりいいっ!エメラルドやブルーに光る地中海が美しいし、遊ぶところもたくさん。

同期隊員の彼女は、コンサルバトワールでバレエを教えている先生。まだ若いのにとてもしっかりしていて、素敵な女性です。彼女の影響でバレエ鑑賞が大好きになりました。

マハディアには、日本人のおっちゃん(海外でマグロを捕って30数年)が住んでいます。彼の自宅はさながら日本。日本食材はほとんどあると言ってもいいかもしれません。2日連続で彼の手料理をご馳走になりました。天然マグロの大トロの刺身、かつおの刺身、天然えびのお寿司、メロのフライ、納豆、海老の頭のお味噌汁…。すっごくすっごくすっごく美味しい!!日本でだったら手が届かないほどの高級品を、お腹がはち切れるまで食べれるなんて幸せです。

彼は昔イタリアやモロッコで、今はチュニジアでマグロを捕って、養殖して日本へ輸出しています。まず6月頃にマグロを大量に確保し、大きな網で囲って(いけすですね)養殖します。その量2000トン!10月くらいから1月くらいまで、数十回にわけて、すべて日本へ輸出をしていくそうです。
お酒片手に「マグロに惚れてねぇ…」と話す姿はとっても格好いい。情熱がみなぎってたなぁ。海の男、豪快で熱くて、素敵です。

今の時期は、いけすのマグロに毎日エサをあげて大きくする時期。「明日も行くけど、一緒に潜ってみる?」と誘ってもらい、ふたつ返事で行くことに!
朝8時、港には6隻の船がスタンバイ。今日は1000トンのマグロが泳ぐいけすに向かうということで、計170トンのエサ(30センチくらいの魚)が積まれています。チュニジア・スペイン・日本人の漁師が乗り込んで、スペイン語とアラビア語が飛び交うなか、いざ出発!

1時間弱でいけすに到着。ダイバーは、マグロがちゃんとエサを食べているかをチェックしたり、死んだマグロを取り出す作業をします。わたしもいけすの中へ…!!!

もう、もう、もう大興奮。マグロがうようよ。400キロにもなる大~~きなマグロもすぐ近くで泳いでいて。ブルーのラインや黄色のラインが美しくて大感動。マグロはお腹が空いてると体に縦のシマシマ模様が入ることや、病気のマグロの見分け方、いろいろ教えてもらいました。とにかく、マグロって美しい。遠くからイルカの声も聞こえて、ダイビングのワクワク感を思い出しました。

チュニジアに来て良かったなぁと感じるのは、普通なら出会えないような人たちと向き合えること。そしていつも気づくのは、自分の知らないことが世の中にはたーーーーーっくさんあるということ。知りたいことがどんどん増える。面白すぎる。

今もまだ体が生臭いけれど(苦笑)、それもまた思い出のひとつ。
おっちゃんの「マグロに惚れて、マグロ一筋でやってきた。けれどマグロの量がどんどん減っている。やりたいことを続けられないかもしれないという恐怖、愛するマグロが減っているという悲しさ。この気持ち、分からないだろう?」という言葉が印象的。
わたしが理解できるのは、きっと表面的な感情だけだろうと思う。まだわたしには到底分かりっこない、もっともっと深いものがあるんだろうな。

「俺にとってのマグロみたいなもの、君は持ってるかい?」
うまく答えられませんでした。けど時間をかけてでも、見つけたいぞ。
という感じで、マハディアへの旅は最高でした。

追伸:
先日デジタルカメラが壊れてしまい、写真がアップできなくなってしまいました・・・。身近な電化製品が次第に壊れてゆくのって、哀しい。安ければ来月フランスで買おうかな。
Posted by chika - 2008.08.14,Thu
昨日と今日は特に暑いです。同僚の話だと、56度とのこと。自分の呼気が涼しく感じるほど。
そんな暑さも苦にならないのは、明日から待ちに待った夏休みが始まるから!
ボスと喧嘩(?)を繰り返し、ようやくゲットした夏休みは8月15日~9月末日までの1ヵ月半。日本と比べると長い休みですが、チュニジア隊員の中では短いほう。
8月中はチュニスや他隊員の任地にお邪魔して、9月は任国外旅行へ出掛ける予定です(ひゃっほ~い)。

そんな夏休み前の数日についての日記。
8月11日は、ママの長女イネス(夫はフランス生まれ、フランス育ちのチュニジア人。イネスは1年前に渡仏し、現在1ヶ月間の里帰り中)の誕生日かつ結婚記念日ということで、10日の夜から11日の2時くらいまで踊り、ケーキを食べてコーラを飲んで騒ぎました。

イネスはフランスに行ってからアラブを客観的に見れるようになったらしく、アラブ-フランス比較論を繰り広げていて、それを聞くのがとっても面白い。アラブは良くも悪くも人との距離感が非常に近いとか、礼を欠く振る舞いが多いとか、モラルが低いとか。大半はアラブ批判だったりするのですが、共感できる部分、逆にアラブを擁護したくなる部分あって、話題が尽きずに楽しいです。

そして11日から2泊3日で、新人協力隊員さんが我が家へ。
彼女はチュニジアに来てまだ1ヶ月とちょっと。「先輩隊員の任地(地方)に行ってみよう!生活を覗いてみよう!」という企画で、はるばるやって来てくれました。

ここは首都よりも暑いので(もちろんクーラーもなし)、暑さをしのぐ生活の知恵を伝授したり、朝動いて、昼寝をして、夕暮れになったら動くという一般的な生活を体験してもらいました。
彼女ったら、とってもフレッシュ。何にでも喜んで、感動して、びっくりして。一生懸命アラビア語を話して。
きっとまたすぐに忘れるであろう初心を思い出しました(笑)。

そして8月12日には、とってもとっても嬉しいニュースが!大学時代の友人が誕生日の前日にプロポーズされたって!!いや~、めでたいね。幸せ気分をおすそわけしてもらいました。そして夏休みに向けてのテンションがさらにアップ!いいスタートダッシュが切れそうだわ。
Posted by chika - 2008.08.08,Fri
8月3日から5日間、ママの次女リムの結婚式がありました。
わたしにとって妹のようなお姉ちゃんのような友達のような存在のリム。泊まり込んで、お手伝い&観察の毎日でした。

1日目から4日目までは、花嫁と花婿はそれぞれの家庭で別々にパーティを開きます。
1日目(8月3日)、ヒジュラ暦第8月シャアバーンの1日目。新月の綺麗な夜にリムの結婚式が始まりました。



この日はヘンナを始める日。日本ではヘンナはヘアカラーとして有名ですが、チュニジアでは手足の装飾に使われます。ヘンナを水で練って手足に塗りつけ、そのまま6時間ほど置いておくと、皮膚が赤黒く着色。下の写真は、水で練る前のヘンナ(良質なヘンナが取れるガベス産)。



1日目は、花嫁がヘンナを施されるのをひたすら見て、爆音のなか踊る。22時から始まり、1時半終了。



* * * * *


2日目(8月4日)、美容院とハマーム(公衆浴場)とヘンナの日(ハマームに行くのは伝統的な結婚式のやり方で、今はあまり見かけません)。美容院から出てきた花嫁は怒り心頭のご様子。髪の毛を染めたのですが、気に入らなかった模様。
彼女をなだめてハマームに行き、家に戻って花嫁は2回目のヘンナ。色をより赤黒くするために、3回繰り返します。

花嫁が休んでる間も、家族は仕事が盛りだくさん。家の掃除に、食材の買出し。バケツ一杯のニンニクをむき、キロ単位のパセリを刻む。羊を1頭さばき、内臓の処理や頭の丸焼きをお手伝い。やることの多いこの日、お仕事が休みでよかった~。
夜は3回目のヘンナ。ヘンナをすると手足が動かせないので(歩けない、物が持てない)、すごいストレス。花嫁もお疲れモードのため、0時半にて早めに終了。



* * * * *


3日目(8月5日)、午後にスッカル(砂糖と水とレモンを煮詰めたカラメル)で、体中のむだ毛処理。全身真っ赤になりながら、痛みをこらえる花嫁。その後、ナクシャと言われる飾り(一見、刺青風の飾り。日が経つと消えていく)を胸や腰に描く。それもこれも初夜のため。イスラム教では、婚前交渉は禁忌事項(まぁ、守らない男性も多いのですが…)。そのため初夜は神聖で、花婿も花嫁も待ち焦がれた日です。南部地方では、初夜の次の日にシーツを親族に見せて処女を証明する伝統が残っているんだそう。そこまでいかなくとも、花婿は親族に花嫁が処女だった旨をこそっと伝えるんだそうです。

さてさて。夜は夜で、ロティーヤという花嫁のご近所さん、親戚を呼んでの大々的なパーティ。夕食を200食分作って振舞う(ここで昨日さばいた羊が振るまわれる)。お菓子やジュースも振舞って、もうてんてこ舞い。やることが終わったら着替えて、ひたすら踊る(もちろん花嫁も!)。3回のお色直し、1時半に終了。後片付けやら団欒やらで3時過ぎ就寝。





* * * * *


4日目(8月6日)、この日は何もなし。明日花嫁は嫁ぎ先に行ってしまうので、この日が家族水入らずの最後の夜。お邪魔せず。

* * * * *


5日目(8月7日)、この日は花嫁が嫁ぐ日。ウェディングドレスを着た花嫁を迎えに花婿がやって来るのを、みんなで踊って待ちます。



22時、花嫁と花婿の乗った車を先頭に、パーティ会場へ向かいます。場所は花婿の実家のあるブサーレムというところ(ガルディマウから車で1時間半)。感覚的に、日本の披露宴に近い感じ。ここでもひたすらに踊りまくります。





1時半にパーティが終了し、そのまま花嫁と花婿は新居(ハマメットという町)へ向かいます。家族とのしばしのお別れ。
彼女たちは数日ハマメットで過ごした後、スペインを旅行し、ジェルバ(国内)を旅行します。花婿がいい仕事をしてるために出来る贅沢。一般的な新婚旅行は国内で精一杯なので、皆から羨ましがられていました。

* * * * *


これまでいくつかの結婚式に参加してみて「なんで何日にも亘って式をするんだろう」とか「なんでこんなに深夜まで踊るんだろう?」とか不思議だったけれど、リムの結婚式に参加してみて、色々と感じ入るものがありました。
いつも誰かと一緒にいるチュニジア人は、花嫁の準備(ヘンナやナクシャ)までもパーティにしてしまう。
そしてアラブの結婚は花嫁花婿のためだけでなくって、親族のためだけでもなくって、コミュニティのためにも存在しているということ。新たな“家”の誕生をみんなが歓迎し、喜び、踊る。
それと踊るということは、おめでとうという気持ちを表現できる一番の手段なのかも。嬉しい気持ち、おめでとうという気持ち、そしてちょっぴり悲しい気持ちをかき消すために踊る。
いい経験をさせてもらいました。

そして式場からの帰り道、ものすごく星が綺麗で見惚れました。小さな星もよく見えて、流れ星もたくさん流れて。
あ~、リムの新しい人生が幸せと笑顔に満ちますように。
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