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素朴な毎日、感じたこと、考えたこと、ひとりごと、備忘録
Posted by - 2025.05.05,Mon
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Posted by chika - 2008.06.26,Thu
昔から大好きで、ずっと大切に読んでいる本に「アルケミスト」があります。
このお話の舞台はスペイン・モロッコ・エジプト。男の子が夢(宝探し)を追いかけるお話。

中にはイスラムのことやアラビアの言葉も書かれています。チュニジアに暮らして「あぁ、こういうことか…」と実感出来たこともあって、感慨深いです。
この本を手に取った10年前のわたしに「10年後、この本をアラブで読んでるよ」って言ったらビックリするかな? 嬉しがってくれるかな。

周りの若者たちに夢を聞いてみる。
小さい子たちはニコニコと大きな声で「お医者さん!」「警察官!」「科学者!」
年齢が大きくなるにつれて「先生!だけど、きっと無理」「職に就ければ何でもいい」という答えになっていく。

そういう答えになるのも理解出来る。
せっかく大学に行っても(チュニジアは修士まで取る人が多いのに)職がなくて、プラプラしている若者がとてもとても多い。どうやって食べてるんだろう?って思うくらい。特に田舎に見られる社会問題のひとつ。
職があっても、専門性を活かせる仕事じゃないことも多い。わたしなんて足元に及ばないくらいパソコンに詳しい人が、水運びの仕事をしていたり。
しかも給料未払いなんてザラ。どうせ職ないじゃん、という閉塞感。

こういう状況だと、仕事にかける思い入れも当然変わってくる。お金のためだけに働く人がどれだけ多いことか。ヨーロッパに逃げたいという人々がどれだけ多いことか。職がないことは、本当に深刻な問題だと思う。

(こういう背景もあって、カウンターパートなしのマンパワーとして働くわたしは、チュニジア人の雇用機会/ポストを奪ってるなぁ…と悩む。悩んでも詮無いことなのだけれど。この後ろめたい気持ちを“日本人だからこそ出来る役立つ意味のある活動をしよう”という気持ちに変えて・・・)

話を戻して。
活動の中で「やれば出来るよ、挑戦すれば少しずつ開かれるよ」って小さな経験を積み重ねて、子ども達に自信や積極性が生まれればいいなぁと思っています。
理想論かもしれないけれど・・・。

逆に子ども達から「チカは何になるの?学校の先生だよね?」と聞かれると、うっ…と言葉に詰まってしまう。子どもの背中を押しながら、わたし自身は成長してるんだろうかねぇ?こりゃこりゃ。

…と、アルケミストを読みながらもの想う夜なのでした。

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